12月3日。
快晴。
暖かい。
皇居へ。大手町駅で降りると、平日の昼間なのに皇居方面に向かう人が思ったより多い。
手荷物検査とボディチェックを終えて坂下門に入る。
宮内庁職員の説明では、多数の人が詰めかけている為に、
大嘗宮前に着く迄に80分ほど掛かるとか。
でも予想していたよりはスムーズに進んだ。
込み合う人々の会話に耳を傾けると、天皇・皇后両陛下と敬宮(としのみや)
殿下への敬意と好感を示す一方で、秋篠宮家に対する冷淡な声も
聞こえてくる。
「皇室カレンダーに秋篠宮家の写真は要らないんだけど」とか。秋篠宮殿下は、「皇太子」というお立場とは一線を画しつつも、
懸命にご公務に取り組んで下さっている。
余りのご多忙ぶりに、お身体に障らないか心配になるほど。
しかし、そうした事実に関心を持たない人も多いのだろう。
残念だ。大嘗宮の正面では人々が一斉に写真を撮っていた。
いずれ御代替わりを取り上げた各種写真集が出るはずだ。
私はそれらを購入するつもりだから、写真を撮るより、
自分の目に焼き付けた。我が生涯において、大嘗宮の実物を直接拝観する機会は、
恐らくもう二度とあるまい。裏側に回ると、目の前に廻立殿(かいりゅうでん)。
こんなに間近に拝見できるとは思わなかった。
両陛下は祭儀の際に、それぞれ廻立殿の北側からお入りになる。
だから、まさに両陛下がお入りになった扉、階段がすぐ前に見える。階段も扉もそれぞれ別々。
中央が陛下のお入りになった扉。
向かって左側(つまり東側)は皇后陛下がお入りになった扉だ。
西側には扉が無い。
そこに天皇陛下のご潔斎の為のお部屋がある(廻立殿内は3部屋)。
私が1人で興奮していたものの、他の人々は全く気に止めない様子。
立ち止まる人はいない。
勿論、誰も写真を撮らない。
他人事ながら少し勿体ない気がした。平川門から出て、そのまま神保町まで歩く。
何軒か古本屋を覗いて、大学の授業に向かう。
講義の合間に連絡があり、フジテレビ「直撃LIVE グッディ!」の
インタビューを依頼された。12月4日の宮中三殿での親謁の儀(及び賢所御神楽の儀)で、
5月1日以来のご即位に伴う一連の儀式も区切りを迎える。
そこで、この事に関わる質問をいくつか受けた。
なかなか良い着眼。
夜中の10時過ぎから時間にして40分ほど。翌日の放送でどのように扱われたかは知らない。
テレビ局の関係者には申し訳ないが、我が家にはテレビ自体が無いので。【高森明勅公式サイト】
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